スタッフさん手作りのロボット

子供向けのプログラミング勉強会「タミヤロボットスクール先行テスト体験会」に息子と一緒に参加してきました。参加したといっても主役は子供なので親の私は見てるだけ。

キャタピラのついたラジコンみたいなロボットをプログラミングで動かすっていう、キッズならワクワクすること間違いなしのやつ。案の定、息子めちゃ楽しんでました。イベントのダイジェスト動画(20秒くらい)作ってみたのでよかったらどうぞ。

マジカルコンパス主催

今回のイベントは、一般社団法人マジカルコンパスが主催したもの。マジカルコンパスは子供向けにプログラミング学習の普及活動を行っている団体です。長町(仙台市)にイベントスペースがあり、そこでScratchやIchigoJamなど、いろいろなツールを使ったプログラミングのワークショップなどを開催しているとのこと。

一般社団法人マジカルコンパス ― Magical ComPath

この間参加したIchigoJamのワークショップも同じ場所での開催でして、その時に世話になったPCN仙台の方が今回もスタッフをしていたのでサポートも万全でした。感謝。

イベント概要

ロボットとは何か

イベントの始まりは、まずロボットってなんだろうというお話から。今日これから自分たちが作るものはなんなのか、世の中のどんなところで使われているのかといったことを知る。これすごく大事なことですね。

我々世代で「ロボット」といえばPepperくんみたいな人型をイメージする人が多いと思いますが、いまのロボットは人型とは限りません。例えばエレベーターは、ボタンを押すとその階まできてくれて、行きたい階を押すとそこまで運んでくれる。例えばゆりかもめは、自動運転で動いており、強風だったら勝手に止まったりもする。このように、何らかの指示や情報を受け取り、それに応じて勝手に動いてくれるものがロボットなのだと。

共通するのはinとoutがあること。そして、ロボットを動かすためにはinとoutの間にコンピュータとプログラムが必要となる。先ほど、指示や情報に応じて「勝手に動く」とあったが、実はそれはロボットが勝手にやっているのではなく、判断するためのプログラムを人が書いている。この勉強会では、そのプログラムとoutの動きの部分を作っていく。

といった具合に、順を追ってロボットのプログラミングをするとはどういうことか、を子供にもわかる言葉や表現で説明してくれていました。

こうやって仕組みを知っておくってすごく大事で、これを知ってやるのと知らないでやるのとでは後の理解度が全然変わってくると思います。初学者向け、子供向けとしては理想的な進め方だなと思いました。

座学の後は、実際に手を動かしてどんどんロボットを動かしていきます。ちなみにロボットは一人一台最初から完成品が用意されているのですが、これらは全てスタッフさんの手作りだそうです。結構作るの大変そうなのに人数分とかすごい🤖

ロボットを動かしてみる

まず最初はロボットを前へ動かすプログラムから。キーボードをロボットにつないでコマンドを入力すると前進しを始めますが、動いたはいいものの今度は延々と進み続けて止まらなくなってしまいます。子供たちも軽くパニック。

人間だったら壁にぶつかりそうになったとき自らの判断で止まりますが、ロボットは命令を忠実に実行するので、壁にぶつかってもなお前に進み続けてしまいます。じゃあ止めるためにはどうするか? そう「止まれ」という命令が必要ですね、って流れになるわけです。こうやって、あえて失敗を経験させるのもまたすごく大事。

そのあとは、前へ進んで1秒後に止まるなど、複数の動作をまとめて実行させたり、プログラムを保存してキーボードがなくても動くように、といったことをやってました。

じゃんけんゲーム

じゃんけんゲームの様子

一通り動かし方を学んだら次はゲームで対決です。まず最初はじゃんけんゲーム。ぐるぐるとロボットをその場で回転させるプログラムを組み、グーチョキパーと書いてある紙の上で動かしてじゃんけんをするというもの。

勉強のためのプログラミングってあまり面白くないし継続しにくいけど、こうしてゲームをするとか、何か目的があるプログラミングはやっていて楽しいし創意工夫も生まれてきやすいですよね。

ここまでGOカート

最後はスタート地点から動かして、目印と目印の間の狙った場所にロボットを止められるかどうかを競うゲーム。何回挑戦してもいいし、まずは動かしてみてその都度調整していこうぜっていうスタンス。

目印手前で止まってしまった時には「半分くらいまで進んだね。じゃあもっと先で止めるにはどうしたらいいだろう?」とか、答えは言わずに子供たち自身に考えさせる感じ。子供たちは子供たちで、そう言われて考えた仮説がピタッとはまった時にめっちゃ嬉しそうでした。これは子供の考える力を養ういいゲームだなと思いましたです。

正式なスクールは来年開講予定

今回は「先行テスト体験会」というものなので一回限りでおしまいでしたが、2018年の4月に正式なものとして改めてスクールが始まるそうです。また、正式なスクールの開始に先駆けて、今年の10月から全6回の講座も開催予定とのこと。

今回参加してうちの息子は相当楽しかったらしく、また次も行きたいというとりますので、10月のやつは多分また参加すると思います。 まぁロボットプログラミングとか楽しくないわけがないですよね。自分が子供のときにこういうのあって欲しかった。いまのキッズたちが羨ましいぜ!