PCN仙台

ゲーム好きが転じてプログラミングに興味が出てきた息子のため、IchigoJamという子ども用PCのワークショップに行ってきました。PCを組み立てるところから簡単なゲームを作るところまでを3時間みっちりと。和気藹々とした雰囲気ですごく楽しそうに学んでました。

主催はPCN仙台

今回のワークショップを主催したのはPCN(プログラミングクラブネットワーク)仙台。IchigoJamを使って子供たちにプログラミングを教える活動をしているみたいです。PCNは全国(海外にも)に支部があるそうな。自分の住んでるところはやってるかなーと思った方は公式サイトで確認してみてください。

PCN プログラミング クラブ ネットワーク

自分で作って自分で動かす

IchigoJam

ワークショップはIchigoJamを実際に組み立てるところからはじまります。ケースに入れてキーボードとか繋いで終わり、みたいな簡単なものとかと思いきや、ハンダごてを使って基盤に細かいパーツを取り付けていくという、本当にいちから作っていくスタイル。

「ハンダ難しそう……。どうちの子にできるかな?」と思ったけど、そこはスタッフさんの手厚いサポートのおかげで火傷することも壊してしまうこともなく、無事にちゃんと動くものを作ることができました。むしろ初めての電子工作めっちゃ楽しそうにやってました。

全てのパーツを取り付けたあとは動作チェック。苦労して自分の力で作ったマシンが動く瞬間はどの子も満面の笑みが溢れてました。この笑顔を見れただけで来てよかったと思わせるくらいニッコニコでしたね。

動作チェックも終わったらお次は作ったPCにディスプレイ、電源、キーボードを接続。LEDを点灯(いわゆるLチカってやつですね)させたり、キーボードのA〜Zを順に入力する速さを競うタイピングゲームをやったり。自分で作ったマシンだから愛着があるんでしょうね。画面に何か反応があるだけでどの子も大はしゃぎしてました。

その後は講師の方が教える形で、簡単なコマンド入力を試しつつプログラミングの基礎をやってみたり、Lチカでゲームしてみたりしつつ、最後は障害物に自機が当たったらゲームオーバーという簡単なゲームを作って終了。終始笑顔と元気な声でいっぱいの素敵なワークショップでございました。

スタッフさんのサポートと心配りがすごい

完成形

今回参加してみて特によかったのが、教えている内容もさることながら、スタッフさんの態度や姿勢から、どうやったら子供たちが楽しく学べるか、プログラミングに興味を持ってくれるか、といったことを真剣に考えてくれていると感じられた点です。

  • 自分でPCを作らせることでコンピュータの仕組みをなんとなくでも理解させる
  • 組み立てたPCがちゃんと起動した時やプログラムが思い通りに動いた時、大げさなくらいハイタッチや拍手して盛り上げる
  • 直接答えを教えるのではなく、ヒントを与えて子供たちに考えさせる
  • 2人がけのテーブルで1人のスタッフなのでほぼ付きっきりで見てもらえる
  • 進みが遅くても絶対に急かさない、それぞれのペースに合わせて教えてくれる
  • 間違っても大丈夫。間違ったら直せば良いだけだからまずやってみようなスタンス

こんな具合に、プログラミングに関して苦手意識を与える要因を排除すると同時に、やる気を促すことを徹底的に考えた作りになっているなと感じました。あと、プログラミングが実生活においてどんなところで活躍しているのかを、きちんと子供にイメージできる形で教えてくれていたのもよかった。人の役に立てる技術なんだよって。

実際に息子もすごく楽しかったらしく、早速家に帰ってからコツコツもらった本で勉強を初めてます。自作したPCを宝物のように扱っているのを見ると、マシンに対する愛着も勉強への意欲になっている気がしますね。あとはこれが続いてくれれば良いんですけど。

ということで陰ながら見守っていこうと思います。