Netlify公式サイトのスクリーンショット

Hugoで運営しているこのブログのサーバをVPS(ConoHa)からNetlifyというサービスに移行しました。まだ移行して数日だけど速度的にも使い勝手的にもいい感じ。ひとまず引っ越しするまでにやったことをメモっておきます。

Netlifyとは

Netlifyは静的サイト用の高機能なホスティングサービスです。

  1. GitHub /GitLab /Bitbucketいずれかのサービスとリンクする
  2. 公開するリポジトリを選ぶ
  3. デプロイの設定をする

というわずか3ステップであっという間にサイトを公開することができます。しかも、一度サイトを登録すると、以降はそのリポジトリにプッシュがあるたびにビルド&デプロイ(サイトの公開)を自動でやってくれます。

サイトは独自ドメインで運用することもできますし、HTTPSを利用することもできます。さらにパフォーマンスにもこだわっていて、CDNを使うなどして配信も最適化してくれるそうです。しかも、驚くべきことにここまで話に挙がった機能全て無料で利用できちゃうんですよ。至れり尽くせり感すごい。

事前準備

GitHubにHugoのリポジトリを作る

私の場合、GitHubにリポジトリを作ってそこでブログを管理していたので、今回はそのリポジトリをそのままデプロイに使うことにします。

HugoのソースをGitHubにおいていない方は、この先の手順に進む前に、まずリポジトリ作っておいてくださいね。もちろん、この記事ではGitHubを例に進めていくだけなので、リポジトリを作るのはGitLabやBitbucketでもOKです。

Netlifyのアカウントを取得

続いてNetlifyのアカウントを作っていきましょう。まずはNetlifyの公式サイトにアクセスし、右上のSign Upをクリックしてアカウントを作成します。

アカウント作成画面

サイト公開手順

初めてログインすると、まだサイトが何も登録されておらずこんな感じのまっさらな画面が表示されます。「New site from Git」ボタンをクリックしてサイトを登録しましょう。

サイト未登録の画面

1、Gitのサービスを選択する

GitHub、GItLab、Bitbucketのどのサービスを使うのか選択します。今回はGitHubのリポジトリを使いたいので「GitHub」をクリック。

Gitサービス選択画面

2、リポジトリを選択する

GitHubの認証を行ったのち、リポジトリの一覧がズラッと表示されるので、その中からNetfliyに登録したいリポジトリを選択します。

リポジトリ選択画面

3、デプロイの設定をする

使用するブランチ、ビルド時に走らせるコマンド、公開ディレクトリの指定などなど、デプロイに関する設定を行います。私の場合、ブランチをmaster、ビルドのコマンドはhugo_0.18 、公開するディレクトリはpublic/にしました。

ここでひとつ注意。ビルドのコマンドなのですがhugoとだけ設定した場合、Netlifyのデフォルトではバージョン0.17のHugoがビルドに使われるそうです。最初このことを知らず、hugoと設定した結果エラーが発生してしまい、少しハマったので同じ状況になった方はここ疑ってください。基本的にはローカルで使ってるHugoのバージョンと合わせた方がいいと思います。

で、設定がもろもろできたら「Deploying」をクリックしましょう。これでデプロイが走り、何も問題がなけれればサイトが公開されるはずです。デプロイのログの最後に9:05:24 PM: Site is liveといった情報が表示されていればOKかと。

独自ドメインを使う

さて、サイトが無事に公開できたので、続いて独自ドメインを設定していきましょう。まずは先ほど公開したサイトのSettingsを開き、「Change site name」をクリックしてサイト名を設定します。私の場合は「diwao」としました。

すると、管理画面上でサイト名が変更され、サイトのURLもhttps://サイト名.netlify.com/になります。私の場合だったらhttps://diwao.netlify.com/ですね。

ここまでやったら、お名前.comなどのドメイン管理サービスにログインし、DNSの設定を変更します。いまVPSへと向けているところをNetlifyに変更するところです。値はNetlifyのドキュメントを参考に次のようにしました。

DNS設定画面

設定はこれで完了。あとは数時間待てばDNSの変更が浸透し、diwao.comにアクセスしたときにVPSではなくNetlifyを参照するようになります。

移行してみて

今までは記事を書いてからローカルでビルドを行い、生成されたファイルをアップローダーでVPSに差し替えアップして最後にGItHubにプッシュ、という流れでやっていました。これ手数的にはけっこう面倒で、もう少し簡略化したいなーと思ってたんですよね。

それがNetllifyに移行したことによって、記事を書いてプッシュするだけで良くなったので運用の手間でいえば格段に楽になりました。ブログ書くことの心理的な敷居もだいぶ下がった気がします。

無料サービスにブログ預けるってどうなのって人もいそうですが、ある日突然サービスが終わっちゃったとしても、Hugoの場合サイトのソースは全部GitHubに残るからその辺は割と気楽に考えてもいいかなと思ってます。その時はその時でまたサーバ探せばいいやと。それよりも利便性の方がはるかにまさると思うので、Hugoでブログやってる人はぜひNetlifyの利用検討してみてください。おすすめです。

とりあえずサイトの移行はできたから次はHTTPS化をやってみようと思います。それではまた。

参考