Blogger summit 2013

先週末東京で開催されたイベント『ブロガーサミット2013』に行ってきました。少し前にこのブログとは別に「SENDAI Magazine」というメディアを立ち上げたこともあり、その運営のヒントが得られればと思いまして。色々とためになる話が聞けたので、イベントを通じて学んだことや感想をメモっておきます。おぼろげな記憶なので意味捉え間違ってたりしてたらごめんなさい。

ブロガーサミットとは

ブログ10周年を振り返るということで、1,000人規模の会場を貸し切って、昼の12時から19時までひたすらブログについて語りまくる中々にマッチョなイベントです。

テーマの異なる6つのパネルディスカッションで構成されており、著名ブロガーやYoutuber、メディアの方、ブログサービス会社の方などなど、ブログ・情報発信に関わる様々な方がパネリストとして参加し、色々な切り口でブログを語るといった内容でした。各セッションやパネリストについての詳細は以下を参照。

中でも、特に興味深かったのが『個人ブログからブログメディアへ』というパネルディスカッション。Publickeyの新野さん、AppBankの村井さん&宮下さん、キレナビ編集長のはあちゅうさん、Lifehacking.jpの堀さんというメンバーで、くだけた雰囲気ながらメディアとしてのブログ運営について熱い話が交わされました。

その中で出てきたお話を含め、イベント全体を通して自分なりにメディア運営に役立ちそうだと思ったお話を以下にまとめてみたいと思います。

お金を払ってでも読みたいと思わせるべし

AppBank宮下さんが語っていたお話。どんな文脈で出てきた話なのかいまいち覚えてないのですが、なぜだかすごく印象に残ったんですよね。自分の中でモヤッとしていた、私的なブログと公的もしくはビジネス的なブログ(メディア)との違いを端的に表した言葉のような気がしました。

当然のことながら、一般的なブログのコンテンツは基本的に誰でも無料で読むことができます。無料であるため多くの人に読んでもらいやすいわけですが、メディアとしてやるならそこに甘えてちゃダメだと。実際は無料だったとしても、その中身は無料以上の価値があるもの、つまり有料でも読みたいと思われるものでないと読者に認めてもらえないよってことですな。

ステマと言われるのは書き方が下手

これまたAppBank宮下さんの言葉。意味的には、本当に好きで書いているならあからさますぎるくらい全力でそのことをアピールする、と同時にお金なりモノなりなんらかの対価をもらってるんだったらそのこともはっきりと示せばいい。あらかじめ明言しておけばステマとは言われない。といった感じだったと思います。

逆にいうと変に関係性を隠したりすると、あらぬ憶測を呼んだりするってことですかね。ステマについてはイベント中たびたび話題になり、色々な意見があったのですが、いちばん納得がいったのがこのお話でした。

ステマの何が問題かって「ステルス」であることですよね。関係性を隠してあれこれやるのが問題だと思うので、その辺は自分も気をつけるようにはしています。このブログでは金銭のやりとりをしたことはないですが、レビュー依頼でモノをもらったりすることはあります。そんな時、自分なりのルールとして設けているのが以下の3つ。

  1. 「○○さんから△△を提供していただきました」等、どこから何をもらったのかを記事内に明記する
  2. もらったモノを紹介する時は記事のタイトルにも「PR」と入れる
  3. その上でいつも通りに記事を書く(良かったことも悪かったことも書く)

これは別にステマって言われないためにやっているわけではなくて、自分も読者として他のブログを読む時に、こうやってわかりやすく書いてくれたら嬉しいな、と思ったのでそうしてるというだけなのですが、やっぱり関係性を明らかにするのは大事だと再確認した次第。

メディアこそ営業が大事

こちらは音楽メディア「ナタリー」の立ち上げ関わった津田さんの体験談から。曰く、ナタリーの運営に関わっていた当時、良い記事を書いてPVをとれば広告が入って収益が上がると思っていたがそれは間違いだった。やっぱり営業が大事で、そこに力を入れるようになってから、収益が大きく上昇したとのこと。ネットメディアこそ営業が重要とも。

これ完全にわたしも当時の津田さんと同じく、良い記事書けばなんとかなると思っていたので、それだけじゃダメだとわかったのは大きな収穫でした。

サイト自体のプロモーションも必要

これも津田さんの話から。ITmediaの岡田さんにナタリーの社長についてのインタビューを書いてもらったら、それがバズって月間PVが2倍にアップしたそうです。

良いコンテンツを提供するだけではなく、サイト自体のビジョンや特徴をアピールしてファンを増やすっていうことも、メディアとしての信用力とか影響力を高めるためには必要なのだと理解。

まとめ

やっぱり先人のお言葉には学ぶところが多いですね。色々と勉強になり、大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。イベントに対して賛否両論あったみたいですが、個人的には賛否含めて色々な意見を見ることができた、実に様々な人の「ブログに対する想い」を、このイベントをきっかけにして知ることができた、というのも大きな収穫だったと思ってます。AMN、ボランティアスタッフ、登壇者の皆様、素敵なイベントをありがとうございました。

最後に、ぼく的にこの日いちばん嬉しかったことを書いておきますね。

わはー。